フリーゲーム探検#2 回(maze)
概要
- 制作:space debris様
- サイト:回:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
- 使用ツール:RPGツクール2000VALUE!+
- 筆者が独断で決めたジャンル:芸術
-
注意事項:脅かし、不愉快な表現(昆虫の画像など)、暴力表現、性的(ともとれるような)表現
- 筆者のクリアまでのプレイ時間:30分ほど
- あらすじ:貴方の想像に準ずる
ふりーむの説明文から引用させて頂いております。
回をやる前にやること ver.1.01にて修正済み
回はそのまま起動すると特定の場所で「実装されていません」というエラーウインドウがたくさん出てきてしまい進行できないバグがある。
対処法はゲームのmusicフォルダの中のmp3ファイルを一度wavファイルに変換し、もう一度mp3ファイルに直すことだ。
音楽ファイル変換・エンコーダー - k本的に無料ソフト・フリーソフト
ソフトがない方はこのサイトなどを見てよいソフトを探してみてほしい。
回のここがすごい!
1.シュールレアリズム的な芸術性
このゲームを語る上でまず話題に上がるのはこのゲームの芸術性だろう。The Pathやゆめにっきに強い影響を受けて作られたこのゲームは高い芸術性を有している。
コラージュで作られた耽美で陰鬱とした世界は我々を強く引き付ける。その中を歩き回るのはまるで奇妙で悪趣味な夢の中を歩くような気分にさせてくれる。
筆者のお気に入りは3人のキャラそれぞれがそれぞれの陰鬱な場所を歩くシーンだ。the pathのおばあちゃんの家を歩いていくシーンを彷彿とさせ、着想元なのがよくわかった。
このページやふりーむに貼られたスクリーンショットの雰囲気に少しでも惹かれるものがあったならプレイしてみるとよいだろう。先述の通りバグがあるが筆者はそれを回避してでも遊んでよかったと思えた。
2.考察しがいのあるストーリー
このゲームでは、フィールドを歩き、目的地でイベントが発生する、というのを繰り返す。イベントの中にキャラのセリフは一つもない。そのため十人に十通りのストーリーが生まれる。
詳しくはプレイしてみてほしいのだが、最初の一人の背景は想像に易いだろう、しかし二人目、三人目は色々な解釈が出るのではないかな、と思っている。
このような考察しがいのあるゲームが好きな方にもおすすめなゲームだ。
3.芸術性とクラシック音楽の調和
このゲームでは様々なシーンにクラシック音楽が使われている。その優美さ、静けさ、時には激しさが先に書いたこのゲームの芸術性とよく調和している。世界観が徹頭徹尾保たれているのが素晴らしい。普段は音なしという方もぜひ音を出してプレイしてみてほしい。
まとめ
概要の部分にジャンル:芸術と書いた通り、筆者はこのゲームを一つの芸術だと捉えている。ゲームとしては目的地がわかりづらかったり、マップの切り替え場所がわからづらいなどの短所もあるのだが、それを補って余りある芸術性がこのゲームの最大の売りだ。
このゲームが気になったあなたはぜひエンドロールまで遊んで、独自の解釈をまとめてみてほしい。